ピーチブルームの帽子デザイナー入澤恭子です。
帽子屋はじめて17年目になります。一応会社です(笑)。
帽子作家って珍しいってよく言われますが、私の周りには帽子作家さん、帽子デザイナーさんだらけ。100人は超えてると思います。
帽子作家さんでは、帽子だけで一人暮らしで食べれてるって方はほんの少数で、旦那さんがちゃんと働いているという方や、別に仕事をしていてという方が大多数なんですけどね。
非常にうらやましいかぎり。
そのくらいのゆとりがあるほうが、ギスギスしてなくていいと思うんですけどね。
それは置いておいて、いっぱしの作家で何年もご飯を食べるということはそれなりの覚悟が必要なわけでして。
毎日毎日帽子を作るお覚悟を!!
まあ、私は帽子を作るのが好きなので、徹夜が続こうが、納期に追われようがなんとか楽しくやっております。
帽子作家で食べるには、売らなきゃいけない。売るためには売る帽子を作らなきゃいけない。まあ、そんなことを考えるのですが、私も昔はファッションビルにテナントショップとしてお店をやったり、原宿の明治通り沿いに直営店だしたりで、従業員の方々を雇いいれるとまっしぐらにそういう考えになります。
売れる帽子って?って。
で、売れる帽子を追求していくと、デザインがつまらなくなっていくんですよね。
ちょっとへこむわけです。
そんなわけで、売れる帽子を作るのがちょっと嫌になってしまいまして、一人になったのですが今はお客様と一緒に満足のいくデザインを考えるのが何よりも面白い。
先週も今週もお客様がいらっしゃって、帽子のオーダーをされていかれるんですが、わざわざ世田谷の魔の住宅地まで足を延ばしていただくという貴重なお客様。変わってると思うんですけど(笑)、なんとなく皆さま、私とフィーリングが合うというか、話が盛り上がって長くなってしまう。そんな方ばかりです。
そう思うと、なんだか一人になってしまったけど、いまのやり方が結構気に入ってます。
やっぱり個性が大切なんだと思います。
このブログを読んでいてくださる方は大半が、私と会ったことのある方、またはオーダーで帽子を作らせていただいてメールのやりとりを何度もしたことのある方(もはやお会いしたことがあるんじゃないかと思うくらい!!)だと思いますので、私の感覚を面白いという風に思ってくださる方だと思います。そんな方たちのために骨を折りまくっていきたいと思ってます。
さて、本題の帽子作家やデザイナーを目指す方に申し上げたいのは、長く続けていけるように無理なく個性を出していけるやりかたを自分の力で見つける!ということに尽きる気がします。
ちなみにピーチブルームの帽子教室に通われている方でプロを目指したいという方には、そんな話もちらほら。ブランド名のつけ方とか、卸売りのやり方なんかも。
私が経験してきたことはできる限りお伝えしていければと思ってます。

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